ユーザーレベルで、特定のファイルやフォルダの閲覧・編集権限を管理
TaxDomeにおいて、セキュリティは「機能のひとつ」ではなく「基盤」です。銀行水準を超えるレベルで顧客と事務所を保護し、チーム単位のアクセス制御、監査ログ、二要素認証(2FA)、SOC 2 Type II 準拠といった仕組みを備えています。
このセキュリティ体制を、さらに一段階進化させました。
顧客数が増え、組織体制が複雑になるほど、データの可視性をより厳密にコントロールする必要性が高まります。ファイルアクセスを「全員に公開するか、まったく見せないか」だけで運用するとリスクが生じやすく、特に季節雇用スタッフ、複数法人を抱えるクライアント、機密性の高い業務を扱う場合には大きな課題となります。
そこで新機能として追加されたのが 「ファイルごとのアクセス権限管理」 機能です。これはTaxDomeのエンタープライズ級セキュリティフレームワークに追加された最新レイヤーであり、大規模・多拠点のチームを含むあらゆる組織が、機密データを保護し、リスクを低減し、クライアントからの信頼を確立できるよう設計されています。
本機能のリリースにより、ファイルやフォルダのアクセスをユーザー単位でコントロールできるようになりました。チームメンバーやクライアントごとに権限を設定し、特定のファイルやフォルダを「誰が閲覧できるか」「誰が編集できるか」を正確に決めることができます。

スタッフや顧客ごとに、権限をかんたんに設定
任意のドキュメントやフォルダに移動し、右クリックから 「アクセス権の管理」 を選択するだけで権限を割り当てられます。これらの設定はデフォルトのフォルダ権限を上書きし、すべてのデバイスに即座に同期されます。
まずは影響の大きいシナリオから始めてみてください。たとえば、機密性の高いビジネス取引、複雑な家族構成をもつクライアント、季節スタッフのオンボーディングなどです。これらのケースでは、セキュリティ改善の効果をすぐに体感でき、同時に管理業務の負担も軽減できます。
スタッフとクライアントの両方に対して、管理者はアクセス権限(なし/閲覧のみ/編集可能)を、個別にも一括でも設定可能です。権限は ドキュメント、署名、承認、最近使用したファイルの各タブ から直接変更できるほか、ドキュメントのアップロード時にも設定できるため、必要な場面ですぐにコントロールが可能です。
さらに、同じ顧客アカウント内でファイルを移動しても、そのファイルのアクセス権設定は保持されます。もしファイルを顧客アカウント間で移動した場合、事務所メンバーサイドのアクセス権設定は維持されますが、顧客サイドのアクセス権設定は自動的にリセットされます。これにより、意図しない情報共有を防ぎ、機密データを安全に扱うことができます。
あらゆるビジネスの規模拡大・複雑化に最適化された活用例
- 季節スタッフ: 繁忙期限定で仕事を行うスタッフには、特定の年度フォルダ等、その仕事を行う上で必要なファイルが入ったフォルダにのみアクセスを許可。過去のデータや相続関連資料、企業価値評価といった、季節スタッフの業務には関係のないファイルには一切アクセス権を与えず、安全なセキュリティ環境で、TaxDome上で仕事をお願いできます。
- 進行中の交渉案件: M&Aなど、現在進行中で情報リークを絶対に防ぐ必要のある案件では、関連資料へのアクセスを経営者やパートナーだけに限定。経理担当者等、その他のスタッフは、資料に一切アクセスできないため、リスクを最小限に抑えられます。
- 複数法人・店舗を持つ顧問先: 例えば、複数店舗を展開するレストランチェーンの場合、各店舗のマネージャーは自店舗の財務のみを閲覧でき、財務責任者は統合レポートにアクセスし、オーナーは全体像を把握できます。それぞれの立場に応じた範囲のみを共有することで、効率性と安全性を両立します。
- 社内での共同作業: 顧客向けのファイルを事務所メンバーで共同作業する際も、作業フォルダを顧客サイドで非表示にするだけで、ファイル移動等の不効率で、作業ミスに繋がる可能のある事務的作業をカットして、時短で効率よく仕事に取り組むことができます。
TaxDomeでセキュリティ体制をさらに強化
ファイルごとのアクセス権限管理は、TaxDomeが提供する包括的なセキュリティアプローチを補完する新たなレイヤーです。役割・部署・拠点をまたいで機密データを扱う組織に最適で、従来から備わっている以下を含むセキュリティフレームワークを強化します。
- チーム単位のアクセス管理: 事務所スタッフがどの顧客アカウントを閲覧できるかだけでなく、そのアカウント上で何を行えるかまでを細かく制御可能。
- アクティビティフィード: 事務所スタッフや顧客がシステム上で実行したすべての操作を詳細に記録する監査ログを提供。
- SOC 2 Type II 認証: エンタープライズレベルのデータセキュリティを保証する国際的な基準に準拠。
- 二要素認証(2FA): 事務所スタッフと顧客連絡先の双方に2FAの利用を必須化するオプションを提供。これにより、FTCのSafeguards Rule(セーフガード規則)に準拠するとともに、データ侵害のリスクを大幅に低減。
ファイルごとのアクセス権限管理は、「知る必要のある人だけに見せる」という原則をファイルやフォルダのレベルで適用します。チームメンバーとクライアント双方に対して、閲覧・編集の権限をきめ細かく制御可能です。さらに、すべてのアクセス・閲覧・編集の履歴は監査ログに記録されるため、誰がどの機密情報にアクセスしているかを完全に把握できます。
TaxDomeにおいて、セキュリティは単なる機能ではなく、サービスを支える基盤です。業界で認められたベストプラクティスを厳格に遵守し、システムを常に監視し続けることで、最高水準のコンプライアンスを維持。これによりデータを守り、サイバーセキュリティ体制を強化し、安心してビジネスを成長させる自信を提供します。
TaxDomeのセキュリティ体制は揺るぎなく、常に安心できます。システムは常時監視され、万一攻撃が発生した場合の対応計画も整っています。どう対処すべきかを熟知しているため、データはしっかり守られていると確信できています!— John Siebert, 所長, Siebert & Associates, 公認会計士事務所|スタッフ10名・顧客数1,000+
事務所と顧問先の双方にメリットをもたらす統合プラットフォーム
多くの事務所では、ドキュメント管理、電子署名、ポータル、請求などを別々のシステムで運用しています。しかしTaxDomeなら、これらの中核業務をひとつの安全なエンドツーエンドのプラットフォームに統合し、競争力を高めることができます。すべてのプランに無制限のファイルストレージと無制限の電子署名が含まれているのも大きな特長です。
これにより、ツールの乱立や管理業務の負担を減らし、クライアントが求める一貫したシームレスな体験を提供できます。
顧問先にとってのメリット — ワンログインでシームレスに
● 複数のアカウントも1回のログインで利用可能(生体認証対応で安全)
● ファイル、電子署名、支払い、顧客とのメール・チャット等を一箇所で管理
● それぞれの担当者に適切なアクセス権を付与、パスワード共有は不要
● 高いセキュリティ基準を満たした環境下で、安心して事務所のサービスの利用が可能

事務所にとってのメリット — 業務に直結するツールを一体化
● すべての操作履歴を一元的に記録する監査ログ
● ユーザー単位の追加料金やストレージ制限なし
● 電子署名も追加費用不要
● 既存の業務ワークフローとシームレスに統合
揺るぎない顧客からの信頼を築き、事務所の未来を守る
Statistaによると、2024年時点で世界全体におけるデータ侵害の平均コストは 488万ドル に達しています。米国ではその額がさらに高く、平均 936万ドル にのぼります。
サイバー脅威は増加の一途をたどり、それに比例して顧客のセキュリティに対する期待も高まっています。十分な対策を取らない事務所は、長期的な評判の失墜や将来の存続にまで影響を及ぼすリスクを抱えることになります。
資料ダウンロード:『サイバー攻撃時代のクライアント信頼構築:事務所に潜むセキュリティの抜け穴とその塞ぎ方』完全ガイド(英語)をぜひご覧ください。
まとめ
TaxDomeは、セキュリティを後付けではなく基盤として設計しています。今回追加されたユーザーごとのファイルアクセス権限管理は、その理念をさらに進化させるものです。
この新機能によって、誰がどの情報を閲覧・編集できるのかをより詳細にコントロールでき、機密データを確実に守りながら業務効率を一層高められます。結果として、顧問先からの信頼をさらに強化し、組織の持続的な成長を安心して支えられるようになります。
今こそ、セキュリティと利便性を両立したプラットフォーム「TaxDome」で、事務所の未来を確かなものにしてください。
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