13 2023 /

会計・税務に効くスマートな目標設定

How to set accounting goals

あらゆる業界において、企業は短期的・長期的な利益を達成するために、様々なデータに基づいたかたちで目標を設定します。顧問先企業のビジネス発展を支える会計事務所においても、それは同じです。

目標の立て方を正しく理解することは、目標を達成するための重要な第一歩です。本記事では、「SMART」と呼ばれる目標設定のコンセプトを解説します。

短期目標と長期目標

目標を設定する上での重要ポイントのひとつは、達成のタイムラインです。短期目標も長期目標も、組織の成長に向けた明確な道筋を示すものです。明確なタイムラインで目標を設定することで、チーム全体としてだけでなく、メンバー個々が目指すべき目標もわかってきます。

会計・税務サービス事業における短期目標は、日々の業務に加え長期的なプラニングにおいてもプラスの変化をもたらすよう、実行可能なかたちで設定されるべきです。短期目標をうまく設定することにより、達成による関連メンバーの士気アップ、個人だけでなくチームとしての仕事力の改善にも繋がります。

短期目標は、オーナーやマネージャーから臨時従業員まで、関連するすべての人を対象とすることができ、多くのケースにおいて、長期目標の達成における手段のひとつとして設定されます。次は短期目標の例です:

  • オフィス機器のアップグレードや、新しいソフトウェアの導入
  • 効率アップのためのプロセス改善
  • 従業員に対する新システムまたは新方式のトレーニング
  • セールス・マーケティングキャンペーンの実施

長期目標は、継続的な指標に重点を置くものとなります。長期目標は達成までに一定レベルの時間を要し、達成するにつれて拡張可能であるものが指標として設定されます。新規カスタマー獲得数等がこれにあたります。長期的な目標が明確化されなければ、組織は方向性を見失い、成長と収益創出を生み出すための、効果的な戦略を掲げることができなくなります。長期的な目標があってこそ初めて、それに関連する細かな目標設定が可能となり、組織としての方向性も具体的に定まっていきます。次は長期目標の例です:

  • 特定の収益の達成
  • 特定の新規顧客数の達成
  • 新しいマーケットへの進出
  • 雇用の拡大
  • 新しいサービスの提供開始

短期的・長期的な目標は、ビジネスとしての成長と収益増加を目指す会計事務所にとって重要な道筋となります。その目標の立て方を見ていきましょう。

SMART:スマートな目標設定

SMARTは、目標設定における5つの重要な要素を表現したコンセプトです。

  • S – Specific:明確であることを意味します。定義が曖昧なゴールではなく、特定の数字の様に、ハッキリした指標が必要であることを指しています。
  • M – Measurable:測定可能であることを意味します。設定する目標は、必ず、明確なかたちで測定できる必要があることを指しています。
  • A – Achievable:達成可能であることを意味します。野心的なゴール感覚を持つことも大切ですが、現実的に達成が可能であるものでなければ、目標として十分に機能しません。現実的な目標設定はとても大切です。
  • R – Relevant:関連性があることを意味します。どのようなアクションや指標が、会社のビジネスの成功を測定する方法として相応しいかを考慮する必要があります。
  • T – Time-sensitive:タイムラインに関する強い意識が必要であることを意味します。目標達成は、具体的にいつまでに必要なのかを明確にする必要があります。

SMART goals

会計事務所のSMART目標の例:

  • S – Specific:収益を300万円増やす(明確なゴール設定)
  • M – Measurable:オフィス経費を50万円カット(測定可能なゴール設定)
  • A – Achievable:顧客数を15%アップ(達成可能なゴール設定)
  • R – Relevant:全スタッフにCRM を習得させる(関連性のあるゴール設定)
  • T – Time-sensitive:すべての目標を第3四半期中に達成(明確なタイムライン)

目標達成のための対策

目標達成を効果的にサポートする対策例を紹介します。ぜひご参考にされてください。

1 – ソフトウェアによるプロセスの自動化

業務効率改善をアシストする専門のソフトウェアを導入し、会計業務におけるオペレーションを最適化することがオススメです。業務の細かなワークフローをソフトを使って管理し、顧客へのメール連絡、社内スタッフ同士の情報共有、請求書や契約書等の文書のやり取り等を含む業務プロセスを自動化することが可能です。

2 – 期間従業員の早期受け入れ

繁忙期にスタートさせる期間従業員の雇用手続きを早めに取り掛かることがオススメです。ビジネス成長に必要な、新規顧客の獲得、マーケティング戦略、顧客へのサービスレベルの向上等を、常に十分な人的リソースを持って、全力に取り組める体制でいましょう。 

3 – 効果的なマーケティング&ネットワーキング戦略

会計事務所としてオンライン上での露出・存在感を高めていくことは、中長期的に顧客ベースを増やしていくために効果的な手段のひとつです。

また、展示会やネットワーキングイベント等に積極的に参加を続けることにより、業界の最新トレンドやベストプラクティス等の情報共有、新たなビジネスパートナーの発掘の可能性等、様々なメリットがあります。

4 – 顧客満足度の向上

サービスに対しての高い満足度を維持できなければ、顧客からのリピートビジネスは生まれません。そのための新しい手段として、会計・税務事務所での利用に特化した業務改善プラットフォームを導入することもオススメです。業務プロセスの効率化・自動化により、各カスタマーへのサービス品質を向上させ、「お得意様」を増やしていきましょう。

まとめ

SMARTに短期・長期の目標を設定することは、ビジネスを発展させる上で、とても重要です。明確で測定可能なプランやゴールがなければ、組織としての方向性が定まらず、目標達成のためのベストな解決策を決めることも難しくなってしまいます。特に会計業務の現場においては、DX化やプロセスの自動化が、ビジネスを発展させるために、とても効果的です。TaxDomeに代表される会計・税務業務に特化した業務改善プラットフォームを活用し、設定した目標の達成にスマートに取り組んでいきましょう。

TaxDomeに興味が有る方は、japan@taxdome.com 宛にお気軽にお問い合わせください。

Lisa Chaud

ユーザーコミュニティに常に有益な情報・インサイトを提供できるよう、会計・税務業界の市場調査に全力で取り組む、TaxDomeのマーケティングスペシャリスト。趣味はダンスとランニング。

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